安城市歴史博物館

[終戦75周年記念企画展]描かれた戦争  -警察官が見た戦中戦後の愛知-

会期:令和2年12月5日(土) ~ 令和3年1月11日(月・祝)
観覧料:無料

 戦時中から終戦直後まで、警察官を勤めていた桜井純(あつし)氏は、後年にその当時や子供の頃の事を回想し、B5版の画用紙に色鉛筆で様々な絵を描き残しました。その枚数は一七〇〇点に及びます。
 桜井さんの実家は上条(市内上条町)の浄玄寺で、巡査になる前まで、名古屋から疎開で来た学童たちと触れ合い、昭和十九年(一九四四)十二月と翌年一月に連続して発生した東南海・三河地震も経験しています。
 アジア太平洋戦争も最終局面にはいった昭和二十年三月、桜井さんは愛知県警察の巡査になり、二か月の研修を受けた後、五月から警備隊に配属されました。すでに昭和十七年四月にはアメリカ軍による日本国内の空襲が始まっていました。警察学校の卒業式予定だった五月十四日にも空襲で出動し、名古屋城が燃えているところを見ています。
 警備隊は戦時下の治安維持が担当で、空襲時には避難者の誘導、負傷者の救出・救護などを任務としました。名古屋空襲・岡崎空襲では、爆撃中や直後の現場に出動し、犠牲者や被害者の惨状を目の当たりにしています。
 戦後の混乱の中、桜井さんは巡査を続けていて、治安維持や、アメリカ軍のMPの同行も行っていました。闇市や食糧買い出しの摘発だけではなく、アメリカ人と接触する中で、文化の違いを味わっています。
 今回の展示では戦中戦後の時期のものから約二〇〇点を紹介します。豊富な経験をした桜井さんの回想画は、短い期間の出来事ですが、激動の時代を描写した貴重なものです。

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